ルーレット攻略における大数の法則の考え方
今回はルーレット攻略における大数の法則の考え方について書いていこうと思います。
そもそも大数の法則とは。
確率論・統計学における極限定理のひとつで、「経験的確率と理論的確率が一致する」という、素朴な意味での確率を意味付け、定義付ける法則である。
(wikipediaより引用:大数の法則 - Wikipedia)
wikipediaのページにも書いてありますが、
例えばコイン投げにおいて、コインの表と裏が出る確率はそれぞれ1/2です。
コイン投げを100回行ったとき、表と裏の出た回数の比率が7:3だとしても、さらに1000回、10000回行えばその比率は1:1、つまり1/2の確率に近づくということです。
6面のサイコロでも同様の考え方ができます。
100回サイコロを投げたとき、1から6の目のうち6が出た回数が極端に多かったとしても、1000回、10000回投げ続けるとそれぞれの目の出た回数は1/6の確率に近づきます。
この大数の法則はルーレットの攻略でも利用できると私は考えています。
ヨーロピアンルーレットの2倍配当エリアの赤黒を例とします。
2倍配当エリアの赤黒の場合、理論的確率は1/3です。
赤と黒のどちらかにベットするから確率は1/2かと思われますが、“0”があるため厳密には1/3ということになります。
以下の数列は私の過去のデータから黒が出るまでの回転数(出現回転数)を抜粋した事例です。
(A)
9-3-5-1-9-2-7-1-1-4
これは黒が、9回転目、3回転目、5回転目...で出たことを表しています。
『ルーレットの赤黒で攻略法を検証 - 負けないためのルーレット攻略理論』の記事で、とある1000スピン分のデータの黒の出現回転数について書きましたが、7回転目や9回転目で出ることは中々ありません。
さて、2倍配当エリアの理論的確率は1/3と書きました。
となるとこの出現回転数10回分の記録の経験的確率、言い換えて平均値は3になるところですが、実際に計算してみると4.2となります。
さらにその後の出現回転数10回分は以下の通りです。
(B)
1-2-1-1-3-4-3-1-2-2
この出現回転数10回分の記録の平均値は2です。
数列(A)と(B)を合わせます。
(C)
9-3-5-1-9-2-7-1-1-4
-1-2-1-1-3-4-3-1-2-2
そして平均値(経験的確率)を求めてみると、3.1となりました。
2倍配当エリアの理論的確率に近づいたということになります。
今回、ルーレットでの大数の法則の考え方について書いてみましたが、大数の法則単体でルーレットの攻略理論を組み上げるとなると根拠が漠然として実用性は低いです。
経験的確率が理論的確率を上回った場合ベットをするとしても、プレイ開始から経験的確率が理論的確率を大きく上回ることはよくあります。
また、経験的確率が理論的確率を上回っている状態で、いったん確率が収束する素振りを見せたかと思えばさらに拡大するケースもあります。
そこで私が考えるのは、大数の法則はあくまで補足的な判断材料とする、ということです。
大数の法則とは別の、より明確的なベット条件の根拠を深めるために用いるのがベストではないかと考えます。
それについて詳しく書くことはできませんが、大数の法則はルーレット攻略理論を組み上げるには有効的な材料だということで、今回はこれにて。